2001年05月20日 REPORT0520

釣行日記
By 片瀬の釣り人


日付 2001年05月20日(日曜日)
天候 絶好のリバース日和 ねっ!大ちゃん
海上 多少シケ
普通
場所 横根〜須崎真沖
船宿 T副会長丸+α
URL  
種目 確か真鯛だったよね
仕掛け タックル:真鯛竿
仕掛:ハリス2〜3号、10〜15m
釣果
読者の皆様こんばんは。僕は「誘技竿」の「誘ちゃん」です。僕のボスは片瀬の釣り人さんです。

まだ僕が釣具店に陳列されていた頃、いつも僕の前に来て眺めていたのを覚えています。

でもいつも恨めしそうに見るだけで帰っていました。

「この人は僕のことが好きなんだなぁ〜。でもきっと高いから買えないんだろうなぁ〜。」等と思っていました。

ところがこの冬、何故か僕が収納されている塩ビケースに「60%off」という張り紙が貼られました。

紙が貼られてから数日後、いつものように僕の前に来て紙を見た時の顔の変わり様は一生忘れません。

財布の中をのぞき込み、次に僕をケースから取り出して色々な錘をぶら下げて曲がる具合を見ていました。

1時間余りあれこれ考えてた様子でしたが、ついに一念発起して僕を買ってくれました。(後で聞いたのですが、僕の生まれた工場の運営が別の会社に変わったらしく、それで「60%off」になったそうです。)

僕のデビュー戦は今年の2月に行った剱崎での真鯛釣りでした。

でもこの時は先輩でライバルの「潮流君」にしか真鯛が釣れませんでした。

実はここだけの話ですが僕はこれ以降まだ真鯛を釣ったことが無いんです。

あれから何回か真鯛釣りには僕を優先して使ってくれていますが、釣ることが出来ません。

僕を使ったら真鯛は釣れないというジンクスが生まれそうなのです。

こんな心配をしながら僕は第六回釣り馬鹿COM釣行会のために伊豆に向かいました。

片瀬の釣り人さんはそんなジンクスを心配して、今回は「潮流君」も連れていっています。

でも一つだけ楽しみもありました。それは僕の仲間に会える事です。「所沢の誘ちゃん」と「七里ヶ浜の誘ちゃん」です。

僕の方が少し先輩なので、後輩達には負けないぞと密かに気合いも入りました。

釣りは2隻に別れて行われました。

T副会長の操船するAチームにはtoshi戒丁、みのちゃん、カズさん、よしぼーさん、おねえさんの5名が、一方Bチームは大ちゃんとTOMOさんライバルと僕のボスの片瀬の釣り人の3名が乗船しました。

残念な事に漁労長さんは、仕事で急遽来られなくなってしまったそうです。

両船とも朝一番に昨日実績のあった横根に向かいました。

朝一のチャンスには僕は使われず「潮流君」が選ばれました。やっぱり過去の実績が買われた様です。

僕はふてくされて周りの様子を見ることにしました。すると・・・・あれぇ〜!大ちゃん!リバース!!!!! そうなんです。

朝一から大ちゃんが撃沈してしまいました。大ちゃんはT副会長から高価なムーチングロッドを借りていたのに全くの無駄になってしまいました。

さて釣況はと言うと、真鯛からの音信は全くありません。

開始1時間ほどしたでしょうか。「潮流君」が僅かにおじぎしました・・・・が、上がって来たのは大型のイサキでした。

それからは横根〜須崎真沖の移動を繰り返しますが真鯛はポツリポツリとイサキが釣れるだけです。

開始から3時間ほど経ったでしょうか。竿を交換しやっと僕の番が回ってきました。

最初3号ハリスを使っていたようですが、徐々に細く長く変更して遂に2号10ヒロにしたところで、より柔らかい竿と言うことで僕が選ばれました。

僕ははりきりました。「絶対真鯛を釣るんだ!」という決意でのぞみました。でも・・・・・釣れません。

Aチームの様子も真鯛は釣れず渋い様です。でもハリス切れがあった様なので、気合いが入りました。

大ちゃんは相変わらず復活しません。

「重くて巻けません!」TOMOさんがいきなり叫んでいます。

「網頭」の僕のボスはあわてて玉網を持って駆けつけました。

「七里ヶ浜の誘ちゃん」が気持ちよく曲がっています。

「僕も早くあんなに曲がらないかなあ」などと思ってよく見ると、「あれ?でもなんか走ってるぞ・・・・・・」
ソウダでした。 ちゃんちゃん!

ソウダでは使えねぇと、さっさと玉網は片づけられました。

なんやかやで時間も過ぎ、たまぁ〜に外道が釣れる状況で終了1時間前に「イサキの仕掛に変えてぇ」の合図で2号6m3本針が僕につけられました。

イサキ場での第二投目。すっと誘い上げたとたん、僕の先端がいきなり海に突っ込みました。

ボスはあわてて道糸を引き出します。「やったぁ〜!遂に真鯛だぁ〜!」僕は確信しました。

姿は見ていませんがもううきうきして、嬉しくて仕方が有りません。

道糸を巻いても巻いても下に突っ込む魚信は絶対に真鯛です。(ボスはこの時少しおかしいと思っていたそうです。

僕をキーパーに預ける水面下まで突っ込みがやまないのですから・・・)ハリスがたぐり寄せられ海を覗くと・・・・赤くない。

ウマヅラか?メジナだぁ〜!僕はがっかり。でもボスは嬉しそうでした。

それからイサキを数枚上げてタイムアップ。船は港に戻りました。

大ちゃんは帰港後速攻で岸壁に寝ころんでしまいました。

Aチームも戻って来て、toshi改兆により計量が行われました。

今回は真鯛1枚と外道3枚の総重量で争われましたが、真鯛が1枚も上がりませんので外道だけの勝負となりました。

優勝は僕の釣ったメジナが1.4kgもあり、片瀬の釣り人になりました。やはり景品がかかると強いです。

2等賞は間違えて銭州の泳がせ餌を2本釣ってしまったよしぼーさん。

3等賞は大型のウマヅラが効いたおねえさんとなりました。みのちゃんとカズさんはハリス切れがあったようで残念です。

それから、今回の「網頭」は唯一玉網取りしたTOMOさんでした。

どうやら僕・誘ちゃんは真鯛が釣れないジンクスが付きそうです。

「所沢の誘ちゃん」「七里ヶ浜の誘ちゃん」も気をつけて下さいね。

でも、もっと大きなジンクスが・・・・・・

「釣り馬鹿COM釣行会」は釣れない・・・・・(^(爆)^)