日付 |
2001年07月16日(月曜日) |
天候 |
晴れ |
海上 |
ナギ |
風 |
普通 |
場所 |
外川南沖 |
船宿 |
銚子外川港 福田丸 |
URL |
http://www.marines-net.co.jp/cgi-bin/hp.cgi?to=fukudamaru |
種目 |
ヒラメ |
仕掛け |
竿:誘ちゃん 30-330
リール:小型電動 PE6号300m巻き
幹糸:5号1m
ハリス:5号75cm 親孫針
捨て糸:3号80cm 錘60号 |
釣果 |
みなさんお久しぶりです。誘技竿の誘ちゃんです。
春の乗っ込み真鯛には小さいながらも本命がゲットでき、僕の出番はこれでしばらくお休みモード。
秋までは時間もあることだし、ゆっくり骨休みでもしようと考えていました。
今年の7/16は何か僕のボス”片瀬の釣り人さん”の勤めている会社の創立50周年記念とかで、
一斉に休暇となることになったそうなのです。
当初ボスは自作のワンピースロッドを活躍させる場所として、勝浦沖でのカモシヒラマサを考えていたようですが
まだ時期が早く、一転してヒラメにすることにしました。
ヒラメとなればペナペナの真鯛竿と言うことで、物置の奥にしまってあった僕が引っぱり出されることになりました。
僕もヒラメは初めてなのですが、実は僕のボスも専門に釣りに行くのは初めてでした。
ネット情報での事前調査で場所は飯岡か外川に絞り、釣課が比較的安定している外川のほうに行くことに決めました。
船宿はいつもの通りミーハーなボスですので、最新型の大型船を就航させている福田丸に決めました。
ここの船は今年春に新造されたばかりの大型20トン船で、設備もフル装備で快適なクルージングが堪能できました。
さて釣りの話しに戻ります。
朝4時に集合のところ、僕たちは早くも2時に到着。さて場所取りと船に入ると、既に右舷艫にはクーラーが置いてあり、
左舷艫へクーラーを置きました。
場所取りが済めば後は車中爆睡モードで出船時間を待ちます。
4時過ぎに船長も到着。さて準備に取りかかろう船に移ったところ、上乗りさんが「今日は全部で4人しかいないから、
右舷での片舷で流すよ」の一言・・・・・。
折角早く来たのに、結局右舷艫2番の船長の真下になってしまいました。
(でもこれが最高の結果を呼ぶんだから、世の中分からないですね^^v)
さてでは出船と思いきや、前夜にヤリイカ釣りで利用したパラシュートアンカーが、船長一人では片付けられないので手伝って欲しいとの要請が入り、4人でえっちらほっちらアンカーを岸壁に運びます。
ところがこの最中に船長が操舵室から飛び出して来るではありませんか。
「やられたぁ〜!泥棒に入られたぁ〜!」大声で叫んでいます。
どうやら昨夜操舵室のサンルーフを閉め忘れたらしく、そこから進入され中を荒らされた模様です。
アンカーを片付け終わり、操舵室に行くと確かに中を引っかき回された様子が残っていました。
ただ、不幸中の幸いか、取られたものは小銭が入っていた財布程度で、船の権利書や魚探などの高価な測定機器には被害が及んでおらず、1時間の予定遅れで無事出船することができました。
この日の天候は晴れ。波の高さ2mの予報通り、外房ではまあ普通の波の状況です。
船は外川沖の真南に向かいますが向かい波のためスピードは出せません。
30分程走ったところで第一投の合図となりました。
餌のイワシは大型ですとの事前の情報があり、ボスは本針チヌ6号、孫針トリプルフック、間隔15センチで仕掛けを作っていたのですが、なんとこの日は相模湾の煮干しサイズと変わらない大きさです。
ボスはあわてて間隔を針間隔を詰めていました。
第一投のポイントはこのところの南風の影響で、灘よりに濁りが固まって来ており、海水の色も茶色気味で、結局当たりなく、更に南沖に移送を告げられました。
移動10分。海水は綺麗なブルーで、透明度も抜群です。
ここで右舷艫の方に当たりがあり、見事フッキングしリーリングが始まりました。
ボスは案の定玉網係に変身しています。無事「網頭」の役目を終え、あがってきたのは1キロ級でした。
「餌が小さいので、一気に食い込んだよ」と仕掛けを見せてもらうと、4号程度のチヌ針2本仕掛けで、餌が小さいので孫針は打たずにフリーにしてあるとのことでした。
早速ボスも親針チヌ4号、孫針チヌ3号に変えてしまいました。
次に掛けたのは右舷ミヨシの方。やはり1キロ級が上がりました。さすがにボスのいる場所からは遠く、玉網係は上乗りさんでした。
ヒラメをゲットした二人とも、ショートロッドの手持ちで釣っており、置き竿のボスと上乗りさんには当たりさえ来ていません。
でも根性なしのボスは僕を手持ちにしようなどとは決して思いませんでした。
時間の経過とともに南風は吹いているものの、波がだんだんと穏やかになってきていました。
船は南を向いており、みなさん右舷にいますので、ミヨシの方を除いて日陰で釣りが出来ています。
前前日の釣会で灼熱地獄に懲りたボスは短パンにTシャツという軽装でいたのですが、ここは東京湾とは違う銚子沖。
吹いてくる風が冷た〜い!。しかも循環ポンプから汲み上げられる海水も東京湾とは雲泥の差です。
船長に聞くと水温22℃とか・・・・。ボスは運動もしない置き竿で寒さに耐えながら釣りをしていました。
錘が海底をトントンと・・・「ズボッ!」 いきなり前触れ無く僕が海中に突っ込みました。
「来たぁ〜!!」とボスは僕を大きくあおり上げ・・・・・・・・・・・・・第一発目は根掛かりでした・・・・・・・・
それからしばらくして、僕の先端に微妙な動きが出てきました。ボスは焦る気持ちを抑えて、じっくり待ちます。
コンコン コンコン ズボォ〜!!
「うりゃぁ〜」とボスは竿をあおり、手応えを感じると「乗りましたよぉ」と隣の上乗りさんに声を掛けました。
僕の穂先は海中に突っ込んだままなかなか上がりません。ドラグもゆるめにしてあるせいか空回りしています。
「人が少ないから、焦らないでゆっくり上げて良いよ」上乗りさんが声を掛けてくれます。
考えてみればハリスは5号なんだからそんな焦ることは無いかあとボスは思いながら、少しドラグを締めて浮かせてきます。
海面に現れたヒラメは素早く上乗りさんに玉網取りされ無事1枚目ゲット!
結構大きいかも・・・と思っていたら、2キロありました。
この時点で上乗りさんが「網頭」となります。
このあと各自1〜2回、当たりらしき魚信は有ったもののゲット出来ず、時間は昼過ぎとなり沖上がりも間近となってしまいました。
船長も場所を転々と変えてくれますが、底潮がかっとンでいてなかなかうまく行きません。
置き竿にしていたボスもさすがに底立ちがとれなくなり、渋々手持ちに切り替えました。ところがこれが大正解!
底立ちもわずかに分かるようになった事より、餌のイワシの動きが明確に手に伝わってくる事が分かりました。
イワシが異様に暴れている感覚が伝わって来たとき、ちょっとヒラメをあわてさせるイメージで、僕の穂先をほんの10センチ上に持ち上げました。
すると「コツッ」という第一報が届くではありませんか。
ボスは今度は逆にそっと僕の穂先を海中に送り込みます。
すると今度は「ゴツゴツ ゴツゴツ」と明確に当たりが大きくなってきました。
じっと我慢状態がしばらく続いたあと、またまた僕の先端が海中に突っ込みました・・・・・・・・・・・。
2枚目のヒラメはあっけなく上がってきましたが、サイズは同じ2キロ程度でした。
なんとこの時点でボスが「網頭」では無く「竿頭」になってしまったのです。
玉網取りは上乗りさんがやってくれましたので、どうやら「網頭」確定です。
しかも上乗りさんだけボーズ! と思いきや、さすが沖上がり10分前にしっかり帳尻を合わせて来ました。
ヒラメ初挑戦でこの快挙!
真鯛よりヒラメのほうが得意なのかもしれないと、帰りの車の中で僕は密かに自信を持ってしまうのでした。
2枚目のゲットは思惑通り運んだボスも、幾分ほくそ笑んで運転していました。
秋の真鯛には僕を連れていってくれるかなあ??? 今はそれが一番心配になってます。
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