釣果 |
「冷凍庫の備蓄が無くなったのでアジにしましょ!」
須崎が強風で中止となり、私のワガママにつき合ってくれた怪鳥、鯛長、姐様のご一行様が向かったのは走水。
「すわ!大アジじゃ!」
と意気込んで向かった途中、東京湾の様子を見るとあらららららら・・・・・。
うさぎ飛び越え、パンダが転がっている始末。
「こりゃだめだ。相模湾にしよう!」
怪鳥機転の一発!急遽車はUターンして葉山あぶずり港へ向かい、出船20分前には無事到着。
慌ただしく受付を済ませ乗船。
右舷ミヨシ2番に怪鳥、3番が姐様。左舷みよし2番に鯛長、3番に私が割り込ませていただく。
本日は秋谷沖での操業で、朝一に早くサバ君達の登場。
「ビーズ外してよぉ〜」
船長のアナウンスにそそくさと仕掛けを交換していると・・・・あら?
わたしの隣で匿名Tちゃんの動作が止まってる・・・・(爆)
「サバが廻ってるから仕掛け入れません。サバ嫌いなんです。」
なんか言い訳しているし・・・・( ̄ー ̄)ニヤッ! すかさず
「怪鳥!匿名Tちゃんが撃沈しているよぉ〜!」の一声にハイエナのごとく群がって来た面々。
それぞれ匿名Tちゃんに激を送る。
「ば〜か!何やってるだよ!アジが釣れてるじゃんかよぉ。仕掛け入れろよ。勿体無い!」←これ怪鳥。
「相模湾で・・・・・情けない・・・・(-。-;)ボソッ」←これ姐様。
「俺の風上でリバースするなよぉ〜」←これ私。
釣りバカの修行は厳しい・・・・・(爆)
「ほら!これがアジ!見たことある? 釣りたくない?」
釣れたアジを匿名Tちゃんの眼前にぶらさげ更にいやがらせをする私。
「ちくしょ〜。くやしいなぁ〜」
こみ上げる酸っぱさを必死にこらえ、竿にしがみつく匿名Tちゃんであったが遂に横になってしまった。
しばらく放っておかれる・・・・・。
午前10時を過ぎると、あの北風が嘘のようにおさまり無風快晴。
潮の流れも緩いのか、船もエンジンを切り漂流状態。聞こえてくるのは船室の無線と電動リールの音だけ。
「なんかのんびりしていて気持ち良いですね。」
知らぬうちに復活していた匿名Tちゃん。
「あんたさっきまで、ぎぼぢわる〜いって言ってなかったか?」とは、突っ込まなかった。(笑)
「腹減ったぁ〜!」
東京湾から葉山への大移動のため、途中コンビニに寄れず食料が全く無い面々。
この怪鳥の一言に賛同するも持ち合わせ無し。
「俺、食べられないから・・・・」
匿名Tちゃんが取り出したおにぎり3個。3匹のハイエナの目は輝き一瞬のうちに餌は無くなった。
釣りの状況はと言うと、(おい!これがメインじゃないのか?)船長曰く非常に悪い日に当たってしまったとの事。
でも棚さえ分かればボチボチ当たるんだけどなあ。
これより後半は匿名Tちゃんが復活してしまい、面白くないので割愛します。(爆)
という事で、4人とも適度に釣れ楽しい一日を過ごせました。(約1名不満かな?(爆))
「前半の撃沈が無ければ50尾は軽く越えてたね( ̄ー+ ̄)ふっ」
私の1/3しか釣れなかった匿名Tちゃん、捨てぜりふを残し葉山の海を去るのであった。
この物語はノンフィクションであり、登場する人物・団体等は全て実存します。
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